ガレージライフTips.04 ガレージと主婦動線
なかなか好評なガレージライフTips.シリーズ。
今回はガレージとリビングルームの関係について。
ガレージって、想像以上に場所をとります。
一般的な屋外駐車場の大きさは幅2.5m長さ5.0m程度と言われています。
でもこれはあくまでも駐車場としての寸法。
「ガレージ」として、その空間を愛車とともに楽しむとなると、
その寸法ではちょっと足りません。
特にガレージの幅です。
ガレージ内で車内の掃除をしようとすると、
クルマのドアはガバッと開けたくなります。
もちろん、壁にはぶつからない状態で。
となると、1台ぶんのガレージの幅は、理想では3m近く必要になるんですね。
そうすると、3m×5mで15㎡。畳にして9帖です。
2ドアのスポーツカーなんかですと、一枚のドアが長いですから、
尚更注意が必要になります。
さらに、ガレージに隣接して趣味の部屋を6帖程度設けようとすると、
あっという間に1階のほとんどを占めてしまいます。
都内の一般的な宅地ですと、これに玄関と階段を加えたらもう一杯です。
そんな訳で、リビングルームが2階に配置される事になります。
この場合気をつけなければならないのは、いわゆる「主婦動線」です。
奥さんにとって、家は「住まい」であると同時に「仕事場」。
いかに効率よく仕事ができるかを考えなくてはなりません。
例えば、キッチンと浴室や洗面所が別の階にあると、
奥さんは毎日何回も階段を上り下りする事になります。
さらに、洗濯物を干す場所が洗濯機と別の階にあったりすると、
洗濯が終わったばかりの、濡れた重い衣服を担いで階段を上り下り。
これではたまったものではありません。
この主婦動線、やはり同一階に綺麗にまとめなくてはならないのです。
綺麗に家を住みこなしてもらう為の、設計に於けるテクニックとも言えますね。
写真は、2009年に建てた仙台の住宅。
1階は2台ぶんのガレージと子供部屋2室、そして和室の客間という構成。
次回ガレージライフに登場予定です。お楽しみに。
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