FULL MOON
前日三時間しか寝て無くて身体は眠いのに、
どうも脳が覚醒していて寝付けなかったので、
家族の寝息を聞きながらスコッチをロックでちびりとやっていた。
(実はほとんど毎晩の事)
久しぶりに本の部屋で背表紙を眺め、
攻殻機動隊にしようか、
あるいは浦澤直樹のプルートゥにしようか悩みながら、
(湾岸ミッドナイトも候補にあがったが)
結局FULL MOONという写真集を取り出し、酒の肴に。
人類初の月面着陸を、打ち上げから帰還まで写真で紹介しているのだが、
最初は打ち上げの赤い炎が紙面いっぱいに広がるところから始まり、
最後は、海に帰ってきた帰還船の窓から見た海面という
構成が、単純なんだけどぐっとくる。
いや、単純だからぐっとくるのか。
大気がないからなのか、異常なほど鮮明に写し出された
グレースケールの月の世界、宝石のような地球、
人類が作り上げた、月に行くためのマシーン。
全てがすばらしい。
月面に置いた、宇宙飛行士の家族の写真のカットからは、
このミッションに携わった者の重みが伝わってくる。
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